染山銘仙様

染山銘仙様

技術資料館とアウトレット販売

ご要望
観光でのご利用も多い工場併設の資料館の展示が、多少古くなってきたのでリニューアルしたい。喫茶コーナーを廃止してお土産コーナーを拡大したい。できればショールームとしても利用できるようにしたい。定期的なイベントが開催できるようにしたい。
ご提案のポイント
現状で資料展示2部屋とお土産コーナーと喫茶で1部屋の構成を、「バーチャル工場見学(MUSEUM)」「アートギャラリー(GALLERY)」「アウトレットストア(STORE)」の3つに再編するご提案です。バーチャル工場見学では展示機械はそのままにプロジェクションマッピングで工場の工程を映像で表現。アートギャラリーでは意匠・デザインに着目した展示で、期間ごとのイベントが可能に。アウトレットストアでは選ぶ楽しさとバーチャル試着で次につながる体験を提供します。

製造の説明パネルをアミューズメントに変える方法

使用される機械を工程の順番に並べる。写真や図説と説明文をそれぞれに用意する。そしてレイアウト・デザインして展示する。この一般的な流れを逆に考えてみましょう。まずはご来場者様の体験をデザインします。足を踏み入れるときに何が見えるか。美しい織物の包まれたような世界。そして一変して巨大な紡績機が大きな音を立てて回転している。薄暗い部屋の中で、できあがった糸がライトアップされて展示されている。次は仮織りから捺染、本織りへ。華麗な職人芸に囲まれた臨場感の中で繊細な糸が美しい織物へ…

ご来場者様の体験をデザインしたら、そこに必要なものを埋めていきます。ここにはこんな映像が欲しい、音も重要だ、この機械のこの部分に光を当てたい…プロジェクションマッピングでは壁面や床・天井面への映像映写が可能です。展示スペースがたとえ小さめでも、時間軸をプラスして五感で楽しめる小さな映画館と考えれば、実際の空間以上の臨場感を味わっていただくことが可能です。

無の空間が可能性を無制限に広げていく

アートギャラリーに必要なものは何も無い白い空間です。織物のパターン、色合い、時代の変遷。そして道具の美しさや職人の暮らし、織物を被写体とした写真家とのタイアップなど、織物の中の小さなポイントや、織物と何かの小さな接点を掘り下げていくことで、多くのテーマが生まれます。例えば半年程度で企画を切り替えることで、来場者様に新しい視点を感じてもらうことができます。

「見る」だけでなく「体験」もアートギャラリーに設置できます。プロジェクションマッピングは壁面だけでなく、立体物にも映写できます。着物の形をした白いスクリーンに映像を映写することで、着物の着せ替えが可能です。タッチパネルを使って自分で柄を選んだり、自分で描いたデザインが着物に投影されたりすることで、織物へ能動的に接する体験を持つことができます。

プライスを気にせずに選ぶ楽しみを

アウトレットストアでは旧デザインなどの理由で価格を抑えた商品を提供するだけでなく、端切れを利用した小物商品を価格ごとにパッケージ化。エントリー商品として、観光のお土産品として、低価格帯の商品群を新しいブランドとして展開できます。さらにパッケージ名を価格と一致させることで、商品ごとに値札を見る必要がない「買い物体験」を実現します。

ARを利用したバーチャル試着では、鏡の前に立つようにしてモニターの前に立つだけで、自分に合ったデザインを選ぶことが可能です。スマホへの送信機能やプリントアウト機能に商品に関するインフォメーションを加えることで、次回の来訪へとつなげることができます。

「バーチャル工場見学(MUSEUM)」は照明を落として機械の質感が映える空間に、「アートギャラリー(GALLERY)」は白さを強調した空間に、「アウトレットストア(STORE)」は織物の鮮やかさ、楽しさが解放された空間に。それぞれに明るさ、色合いに強弱をつけることで、資料館全体にドラマチックなストーリーを生み出します。

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