奥浜名浮世絵美術館様

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美術展の告知ビジュアル

ご要望
公共のスペースに設置された音声再生が可能なデジタルサイネージで新たに美術展告知を行うため、ポスターとデジタルサイネージの両方に展開できるビジュアルをデザインしてほしい。
ご提案のポイント
冬をテーマにした美術展であり、展示する作品に雪を描いたものが多いため、「YUKINOE(雪の絵)」を美術展の名称としてご提案いたしました。デジタルサイネージ向けでは、雪がいつまでも降り続くイメージをリズム良いリピート感で表現。ポスターは連貼りすることで横方向に時間軸を感じさせるものに。チケットは2回目以降の来場にもつながるデザインとしました。

1枚ずつのポスターに横方向への時間軸を加える

ポスターは2枚を1セットとしたデザインとし、通路などへは複数枚を横方向に連貼りすることで、1枚1枚は動かない印刷物でありながら、横へと視点を移していくことで、雪の降り続く様子を動的に感じられるものとしました。また、雪の降る場面は地面ではなく水面にすることで、足元では積もらずに消えていく、空からは限りがないように雪が降ってくる、その繰り返しを強調しています。

会期はあえてシンプルに表現。詳細を載せないことで、ネット上の情報で検索してくれることを想定しています。また、QRコードを掲載してウェブページに誘導するよりも、yukinoe.jpなどのシンプルなURLや、「YUKINOE」でスムーズに検索できることのほうが、顧客体験はプラスと考えます。

2回目も楽しめる特典付きチケット

再度、ご来場いただいた際に前回のチケットを提示していただくことで、もう半分にデザインされたチケットを差し上げるだけでなく、特典としてお渡しする特別編集の「裏ガイド」を制作。マニアックな視点での解説や、作品から読み取れる一般的ではないエピソード、学芸員の個人的なエピソードなどを紹介。初回とは違った視点での鑑賞体験をご提供できます。

チケットは会場を離れてからもその余韻を残してくれるアイテム。例えばチケットをスマホのカメラで撮影すると、美術館からのお知らせが含まれた浮世絵の特典映像が浮かび上がる、簡単なゲームが楽しめるなど、体験を持続させていく手法もご提案いたしました。

音声を出力できる場所でも、できない場所でも

今回のデジタルサイネージは音声を再生できる場所でした。しかしながら公共の施設内ですので音量は控えめに。映像の持つリズム感を補うかたちでのシンプルな選曲になりました。音声が再生できない場所での使用も多いデジタルサイネージ。制作時は映像のテンポを大事にするために音声を付けてある場合が多いのですが、音声無しでもそのリズムが聞こえてくるような映像づくりを意識しています。

音声POPや音声ガイドとしての利用も可能です

落ち着いた雰囲気のナレーションを入れて、音声でご案内するタイプの映像にすることも可能です。QRコードなどを経由して多言語対応にもできます。スマホを通じて各言語での案内を視聴することができ、チケット予約などへも誘導いたします。また、私たちのデジタルサイネージシステムは館内での音声ガイドとしてもご利用いただいております。ご来館者のスマホや美術館でご用意いただいたタブレットで、インストール不要のウェブアプリを表示して、音声の案内を聴きながら絵画を楽しむことができます。

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