庭に白い花を咲かせる桜、ウワミズザクラ。その固い枝を半年ほど乾燥させて、小さなボタンを作りました。硬い小枝には小さな年輪があり、その年輪が生きてきたことを表しています。
年輪のついた枝に穴を2つ開けてボタンを作ると、いろいろな表情で笑いだしました。クスクスと笑いながら転がり出てきた木にボタンをつけると、枝の切れ端だったボタンが一つの世界を作り出しました。
クールな自然に、人間がほんの少し自分の手を加えるだけで、とても心温まる世界が広がる。これが人間本来の役割なのではないかと思うことがあります。